ヨーゼフのお役立ちコラム

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家族と人間関係について

マリヤ・クリニック・ニュース
2026.6. No.373

6月は梅雨で水が多いのに、なぜ、水無月(みなづき)というのか調べました。田にたっぷりと水を引くので、「水月」或いは「水張り月」と呼ばれていたそうです。「無」は古語の「の」にあたる連体助詞で「水の月」という由来でした。

寒暖や季節の変化が日本の風情ですが、温暖化というか熱帯化が進んでいます。花の咲く時期が早まっていますが、夏の暑さも40度以上が「酷暑日」と決まり、35度以上の「猛暑日」、30度以上の「真夏日」だけで済まない酷暑が予想されています。

ガソリンが上がるだけでなく、原油由来の多くの物が値上がりしてきて、年金生活者その他多くの方の困窮が予想されます。近くの飲食店や小売店も閉店し、病院やクリニックなどの福祉医療も経営に苦労しています。薬や医療費も上がっていますが、収入よりも経費の上昇のほうが大きいですね。人手不足もひどくなり、今後の国内消費経済は厳しくなる一方でしょう。戦争や災害も予想され、天候異変も生活に支障を来しています。

世界中で大学を出ても働き口がなく、AIやITに仕事を取られています。しかし、相変わらず中高生の親は、受験戦争に多くの関心を持ち、子供たちにお金を掛けています。

皆が問題に振り回され、踊らされ、そして困窮していきます。さて、如何に生きるべきか。繁栄と浪費の時代が終わろうとしています。時代の変化を読み取り予測しないと、生活が崩壊するでしょう。

アウトドアでは「備え」が大事です。備えをしないと命取りになります。現代人は、浪費生活に慣れ、足りない物、欲しい物は金を出せば手に入れられると考えています。そして、災害や困難に慣れていません。備えをしない人々は、路頭に迷うことになり、政府も社会も多くの困難対策に追いまくられ、支援を受けることは難しくなるでしょう。そんな時、頼るべき、支え合うのは、家族です。夫婦も子供たちも、甘さから立ち返って、強く自分を鍛えていないと対応できなくなるでしょう。一生懸命生きるだけでは対応できません。家族のそれぞれの立場を考え直してみませんか。

事務長 柏崎久雄

 以前から夫婦の関係、夫と妻そして子供や親との立場の違いと相互の理解が不自然なことが気になっていました。経済状態や子育てに問題が起こらない時は、うまくいっているように見えますが、それでも何か違和感のある家族関係が感じられる時があります。個人的なことでもあり、プライバシーにも関わるので、取り上げることを控えていたのですが、やはり改善のために参考になることがあれば、これから結婚する方々への示唆にもなればと書くことにしました。上から目線で注意喚起をするつもりはありませんので、ご理解ください。今回は、コラムとして軽く読み流してください。

 私の両親は共に明治生まれで、結婚前に会ったことがなかったそうです。父は頑固な職人で曲がったことが嫌いでした。母は心根が素直で優しくよく働いていました。共に子供のことに口出しをすることはなく、いがみ合うこともなく、平穏に9人の子供が育てられました。戦前戦後の経済的に苦しい時なので、3番目と5番目の姉が、子供のいない本家の養子になりました。母は、「養子にやるなんて認めたことはない。」とその姉たちを想っていました。先日、姉たちと話した時に、「養子に行った姉たちは良い服を着て、大事に育てられていたと思った。」と残った姉が言っていました。父と母が争うことがなかったのは、母の性格が優しく、父を含めて他人のことをよく聞いて対応したからだと思います。

 私は末っ子ですから、兄や姉、そしてその伴侶たちを見て育ちました。気の強い姉が、結婚したら辛抱強い嫁になっているのには驚きました。怒りやすい兄が、妻には感情を抑えているのにも感心しました。優しい姉が、短気で怒りやすい義兄に気をつかっているのは哀れでした。夜間高校を出た姉が、苦労して夫の事業を繁栄させた後、事故で寡婦となってしまった悲しみを慰めてくれという母の願いで何度も前橋に行きました。我が家では争うということが無かったので、苦労や不幸に遭っても耐えていくという姿勢だったのかもしれません。

 多くの牧師の夫婦を知っていますが、殆どが貧しく苦労の多い状態で子育てをしています。優秀な子どもたちが多く、教育に金を掛けられない中で良く育ったものだと感心します。

 家族に関する、私の感想をまとめます。

①苦労して一緒に働く夫婦は、ケンカせず、子供も不満を言わないで立派に育つ。

②夫婦別々に働き、家事を共有しないと、子供は苛立ち、不満がはびこる。

③経済状態や教育格差は、夫婦仲には問題ではない。

④学歴、経済力、噂を気にする人は、家庭で不満をぶちまける。

⑤食事を大事にしない家庭は、不健康かつ物ぐさな人が多くなる。

⑥芸能界に関心を持ちすぎる家庭は、不安定かつ不健康になる。

⑦何でも優秀になろうとすると、家族に落ち着きがなくなる。

①威張りたがる人はいるものです。人や物にケチをつけ、優位に立ちたがる人もいます。優劣をつけたがる人は、自分が劣ることに我慢がならないで、無理をしてしまい、健康を害します。

②偏見を持つ人もいます。違った人と接すると自分が変わってしまうと思うのでしょうか。汚れてしまうと思うのでしょうか。かえって、そういう人は他の人と親しく交流ができなくて孤独な人生を送ることになります。

③優秀でないといけない。立派でないといけない。このように考える人は、実は劣等感にさいなまれます。実は、人間はそれほど完ぺきではないので、優秀なふりをするのには多くの力と配慮をしなければなりません。人と仲良くすることもできません。

④女性や高齢者、若い者を見下し、高慢な態度を取る人がいます。いったいどのような家庭環境に育ったのでしょうか。相手にされなくなることは間違いありません。特に、高齢男性は注意して、謙虚になりましょう。頑固な人の老いはみじめです。

⑤人に迷惑を掛けまいと努力している人もおります。病気やケガ、そして老いたらどうするのでしょうか。そのように育てられた子は、幸せになれません。迷惑を掛け、世話になって、ありがとうと言えば、気楽な交流がはじまります。

⑥怒りやすい人もいます。怒られた相手の困惑、悲しみ、辛さ、痛みを感じようとしないと、どうしようもない孤独な生活を送ることになり、誰も助けてくれません。怒ってはいけません。躾けのための怒りは、決して後を引いてはいけなく、口うるさい親は子供に諦められます。

⑦良いことをしよう、立派になりたいと心がける人も多いものです。人を見て動くのではなく、自分のしたいこと、するべきことを意識して無理なく暮らしましょう。あなたの人生は、あなた自身の心に掛かっています。無理をすると、ストレスが溜まって病気になりますよ。

 私はキリスト教の牧師ですが、クリスチャンでありながらクルシイチャンになっている信者が多くおります。日々の生活で苦しんだので救いを求めて信仰の世界に入ったのに、信仰者になると信仰に励み、立派でなければならないと考えてしまうのです。

 どのような宗教でも、その人自身の考え方や習慣の上に宗教を載せてしまう傾向があります。大事なことは教えの上に生活を形成することですが、年月を経ての喜怒哀楽の末に教えが身についていくようです。信仰生活をノウハウや知恵のように捉えると無理が出てきます。

 実は、どの宗教においても女性蔑視の考え方があります。仏教においては、女性は一度男性に生まれ変わらなければ成仏できないとする教理があり、イスラム教では、女性の立場が厳しく制限され、教育や就労も難しく、女性は親族以外の男性に触れられてはいけないために、医療を受けることもできない国が多くあります。キリスト教においても、原罪の原因としてのエバの過ちとして女性は罰せられた存在であるとされました。

「夫は妻の頭なのです。」(エペソ5:23)、「女は、よく従う心をもって静かに学びなさい。私は、女が教えたり、男を支配したりすることを許しません。」(Ⅰテモテ2:11.12)。「わたしは、あなたの苦しみとうめきを大いに増す。あなたは苦しんで子を産む。また、あなたは夫を恋い慕うが、彼はあなたを支配することになる。」(創世記3:16)は、女性の存在そのものへの呪いとして理不尽と思われます。

 男性はこのようにして女性に対して横暴にふるまい、権力を行使します。ところが、そのままの虚勢を貫くと、次第にその男性自身の生活が破綻してきて、女性特に妻の協力と支援を得られなくなります。アジア諸国において男性や権力者の横暴が見られますが、女性は男性を捨て置いて自分たちの幸せと満足を獲得しているようです。幸せな老後に関して、横暴な男性は見捨てられるのです。金や富で優雅な暮らしを模索する人もおりますが、それを幸せと見なすことが不幸です。夫婦や家族と愛し合い、慈しみ合うことなくして幸せはありません。

 西洋諸国における紳士たちの女性に対する配慮や優しさは見事です。二人の婿の妻に対する態度、家庭における貢献は文化的に身に付いたものであり、付け焼刃ではありません。

「夫も自分の妻を自分のからだのように愛さなければなりません。自分の妻を愛する者は自分を愛しているのです。だれも自分の身を憎んだ者はいません。かえって、これを養い育てます。」(エペソ5:28.29)という聖書の言葉に従っているのです。

 私の好きな聖書の言葉に、「真理はあなたがたを自由にする。」(ヨハネ8:32)があります。宗教や信仰を自分の都合によって利用してしまうのは、かえって教えに背きます。伴侶や家族を教えによって縛り、厳しくあたるのは、その教えを正しく理解し身に付けていないからです。

 若い時、学業やスポーツその他で優秀だった人も、そうでなかった人も、老いてみると優秀さや富とは関係なく過ごしています。遺伝素因もあるでしょうが、頭の良い人、運動神経の良い人、知恵の回る人、頑丈な人、優しい人、繊細な人、頑固な人、付き合いの良い人、それぞれの生き方を味わってきたのでしょう。相変わらず経歴や地位、財産を自慢する人もいます。身近には、頭の悪い人、要領の悪い人、不器用な人、性格の悪い人、貧しい人、豊かな人、障害者、病人、老人、外国人、その他、色々な人がいます。幸福感は異なりますが、他の人を見上げたり、選別したりすると、その人自身に競争心を植え付け、ストレスになります。

□親たちは自分の子供を幸せにしようとして、高額な金を掛けて塾やお稽古ごとを習わせています。子供にそれが価値あることだと印象付けています。

□強いられてしたことは身に付かないだけでなく、嫌いになります。

□学業やスポーツの優秀さが価値観の基準になってしまいます。

□遊びや自由な時間、その歳にあった時間の使い方は貴重です。

□自分の判断で生きることが、自我を形成します。

□スマホ、ゲーム、スポーツ、塾、など、皆がしていることに加わらないで済む勇気と覚悟は大事です。変わり者になることは悪いことではありません。

□一律の価値観は、そうなれない時に挫折感を与えます。人の才能は、学業成績などだけで計るものではありません。

□競争心をあおることは、劣等感の裏返しです。健全な人生には害です。

□女性を労り、大事にすることは紳士だけができることです。

□障害者、高齢者、弱者をいたわり、助ける習慣を子供に身に付けさせましょう。

□失敗やミスを恐れると前に進めません。それは親の影響が大きいです。

□料理や片付け、掃除、手入れなどを子供と一緒にして覚えさせましょう。

□子供と二人で時を過ごし、会話を楽しみましょう。情緒を安定させます。

 現代社会は忙しく、大人は仕事や生活に追われています。それに子供を巻き込むと、大人になる夢や希望をそがれてしまいます。また、学業成績で優劣を付けるのは、酷い暴力です。

 親の価値観や好みを押し付けないようにして、子供の個性や楽しみを見守りましょう。親子でも、夫婦でも、好みは違うものです。一緒に喜んでいても、無理して親に合わせていることも多いようです。子離れしていない親が多いようです。ペットを家族同様に扱うことも、彼らには迷惑ですが、それを伝えることもできません。ともかく、伴侶も子供もペットも、自分の思い通りに付き合わせようとしてはいけません。

 親が好きなこと、楽しんでいることを伴侶や子供に伝え、体験してもらうことは良いことです。子供は次第に親離れをしていきます。ティーンエイジャー(13歳以上)になっても親と一緒にいようとしたら、それは子供が問題を抱えている証拠です。それはまた、子供の独り立ち、大人への旅立ちの時です。そっと見守り、口を出さないでいましょう。助けを求めてきたら、最小限の支援にとどめましょう。

 子供の反抗や問題行動を恐れてはいけません。そんな時に親が子供に媚びると生涯親を大事にしない生意気な人になってしまいます。自分の問題は自分で解決するものです。

 親が祖父母を大事にしないと、子供も親を大事にしなくなります。仕事や忙しさを理由に家族を疎かにしてはいけません。

 塾や友達付き合いよりも優先するべきことはあります。親がその判断を子供に任せると、自分勝手な人になっていきます。

 健康を害しそうな習慣、食べ物、ゲーム、時間の使い方を無理に辞めさせようとするとしても、本人の自覚がないと無駄です。伴侶のタバコや酒、ダイエット、それらも批判ばかりしていても、改善しません。悪くなることを覚悟して、一生付き合う覚悟をしたらどうでしょう。仲が悪くなるより、ずっと健全だと思うのですが。

 不満をぶつけるのは、その人が未成熟だからです。反抗期の子供のようです。自らの未熟さに気が付き、周囲の未熟さに寛容になることが、平穏かつ強い生き方だと思います。少しずつ、強くなっていってください。

 

執筆者の紹介

かしわざき事務長

柏崎 久雄

・株式会社ヨーゼフ 代表取締役社長

・マリヤ・クリニック 事務長

・千葉福音キリスト教会 牧師

妻(マリヤ・クリニック院長)が低血糖症なのをきっかけに、分子整合栄養医学を勉強し、2004年にサプリメント会社を設立

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